俺様男子

「このキレ味はね、最高なの」

「…」

「あなたのために使うんだから感謝してね」



 さすがにマズい。





 ギュッと目を瞑った。







「…り、莉子ちゃん……?」

「え…?」





 閉じていた目を開ける。




 さっきの声って…。




 目の前でペーパーナイフを持っている女の子が向けている視線のほうを見た。




「柚ちゃん…?」

「莉子ちゃんに何やってるの!?」




 すごい勢いで走ってきた柚ちゃんは女の子の腕をつかんだ。



「離して! この女を殺すの!!」

「え…」



 柚ちゃんの大きな目が揺らいだ。




「だ、ダメッ!!!」



 どこから出てきたのか、すごい力でペーパーナイフを奪い取った。