俺様男子

 *莉子side*



 走ったけど…後ろから追いかけてくる男の人たち。






 怖い…。



 いつの間にか裏道に入ってて人がいない。





 とうとう追いつかれると思った時、前に知らない女の子が立った。





「あ…」



 知らない男の人たちは女の子の顔を見るとどこかに行ってしまった。





「大丈夫?」

「は、はい……」




 綺麗な人……。





「鈴木莉子ちゃんだよね?」

「そうですけど……」

「…あんなに警告したのにね。自業自得だわ」

「え?」


 クスッと笑った女の子は鞄の中からカッターを取りだした。




「あれほど優さまから離れろと言ったのに」



 そう言って私にカッターを振りおろしてきた。