*優side*



「意識なんてしないもんっ!」


 そう言ってスプーンの上にのったモンブランを食べた莉子。




「へぇ」




 ちょっとくらい意識しろよ。




 こっちが傷つくだろーが。




 俺は何事もなかったのようにコーヒーをもう一口飲んだ。





「ごちそうさまー♪」

「上手かった?」

「うん!」

「じゃあそろそろ行くか…」



 とっくにコーヒーを飲み終わってた俺は莉子が食べ終わるのを待ってた。




 マイペースだからな、莉子は。





「1130円になります」


 財布を取り出して会計をした。



「優ー、悪いよ」

「いいから」




 俺のせいで写真なんか撮られてるお詫びだ。