俺様男子

「おいし…」

「甘そうだな」

「甘いよ。食べる?」


 一口分すくって優の口に近づける。



「ん…」



 少し嫌な顔もしたけど、パクッと口にいれた優。




「あま…」

「うん。モンブランだもん」



 すぐにコーヒーを飲んだ優はもう一度窓を見た。





 私も一瞬だけ窓を見てから、モンブランをスプーンに乗せた。





 あ…間接キス……?



 一瞬だけスプーンが止まる。





 それを見逃さない奴がいた。




「あ、意識してんの?」

「ち、ちがっ!!!」

「ムキになるのが逆に妖しいし」



 うぐ……。




 言い返せないじゃないか!