「莉子、帰るぞ」
「うん」
帰りは塁君達と約束した通り、毎日送ってくれる優。
「何か食ってくか?」
「いいの?」
「全然いいけど」
優と一緒に近くにあった喫茶店に入った。
「ブラック1つと…オレンジジュース1つとモンブラン1つ」
優はそう店員さんに伝えるとメニューを閉じた。
「オレンジジュース好きなんて良く覚えてたね」
「冬はココアだろ?」
「うん!」
なんだかんだ言って一番の理解者は優なのかもしれない。
私のことを一番知ってるかも。
「今日のこの行動撮られてると思ったら走れよ?」
「別にとられてもいいよ」
「自分の顔真っ赤に塗られるんだぜ?」
「慣れた」
「…んなの慣れんなよ…」

