「おはよー」

「あ、莉子ちゃん。おはよー」




 癒されるぅぅぅ~~~。




 次の日、学校に行くと昨日と同じ笑顔で迎えてくれた塁君。





「あれ、足どうしたの?」

「あー…昨日、重労働で…」

「バイトとかしてるの?」

「…お金が欲しいくらいです」

「お金必要なの?」




 家に帰ってからさらにパンパンに腫れて、痛々しい足。




 テーピングをして登校。




「お金は必要じゃないけど…。お金を請求したいくらいの仕事だった」

「へ、へぇ……苦労してるんだね」



 くだらない話なのに、真剣に考えながら聞いてくれる塁君。




 優とは大違いだよ。




 優は全く人の話を聞かない。




 …たぶん私に限るが。