俺様男子

 起こしてもいいかな…?


 なんか気持ち良さそうに寝てて起こしづらいんだけど…。




 

「ゆ、優…?」

「んー」

「朝だよ~」

「……んー、うっさい」



 急に伸びてきた手が私の口を覆った。



 ちょっと!!



 こいつ、手がでかいから私の鼻まで覆って息ができない!!




 私がやろうとしてたことを先にしちゃうなんて。





 空いている両手を使って優の腕を引っ張るけど、効かない。





 最後にはベッドの中に引きづり込まれた。




 たぶん、今部屋に入ってきた人は完全に勘違いをする状況。





 ヤバい、ヤバいっ!!




 早く起きろ~…。