俺様男子

「おはようございますッ♪」

 インタフォンを押して暫くしてから出てきた、おばさん。



「あらぁ!! もしかして莉子ちゃん?」

「莉子ですッ」

「久しぶりね~。優ならまだ寝てるけど…上がって?」

「お邪魔します」


 本当久しぶりにお邪魔した優の家は何も変わってなかった。




「部屋の場所も変わってないから…優、起こして来てくれない?」

「いいですよ~」



 階段を上がって、優の部屋の前に来た。




 あれ…こんな緊張するもの?



 前はこんなことなかったのに。



 おかしいな…。




 たぶん起きていないはずの優の部屋に軽くノックをしてから入った。




「うわ…寝てる……」



 染めてない茶髪が朝日で光ってる。




 女の子より長いまつげなんて付けやがって…。



 私はそっと優の寝てるベッドに近づいた。