その頃、穂積は町の中をふらふらと歩いて、いつの間にか商店街にきていた。



そしてさっきのことを思い返す



魔法陣は間違っていないはず。
多少のブランクはあったけど、腕は落ちてないようだった。



「あら、信ちゃん。一人?」



「あ、おばちゃん。こんにちは。うん一人だよ。」



一人で町を歩くと、何故かすぐにおばちゃんに捕まってしまう。



「あらそう。ならこれ、持っていきなさいよ!」



手に持たされたのはこの店の商品であろう、野菜と果物。



「えっ?俺お金持ってないよ?」



「いいのよ、サービス!」



「でも…わるいよ。いつももらってるし。」



「ま!なんて可愛いのかしら!いいわよ!今度なんか買ってくれれば!」



「そう?じゃあ、お言葉に甘えて。」



「そうそう」



おばちゃんはとても満足そうに頷いた。



「あ、おばちゃん!あのさ、俺聞きたいことあるんだけど」



穂積はそう言いながら小首を傾げた



これでおばちゃんにキュンのダメージ10pt



「なあに?おばちゃんに答えられることなら何でも聞いて」