七夕☆Angel

「ゆめみ。ゆめみ。」

かけるの声で目が覚めた。

『夢…か。』

「大丈夫?何か掴もうとしてたから。うなされてるのかと思ったよ。」

「いや、ちょっと夢みてたみたい…」

私は手をのばして、夢の中の自分と男を追い掛けようとしていた。

一体あれは何だったのか…

結局、男の顔は見えないままだった。

でも、夢から覚めた私の体には、抱きしめられた感触が残っていた。

とても幸せそうだった、夢の中の私。

そして、天使の羽に包まれていた二人。

天使…

あの男はかけるかもしれない。

そう思った。