七夕☆Angel

「ほら、ゆっくり寝てて。」

「はい…」

かけるに言われるがまま、ベッドに横になった。

かけるの匂いがした。

優しく包まれる様な匂い。

安心したのか、私は、熱がある自分の体を、ようやく‘きつい’と感じてきた。

かけるに言われて自分の異変に気付くなんて、思ってもみなかった。

『今までこんな事なかったのに。』

私は、自分がどうにかなってしまったのではないかと、少し心配になった。

自分のの事は自分が一番よく知っていると思っていたのに。

かけるは私の事を、私よりも分かっている。

そんな気がした。