七夕☆Angel

「あつい!ゆめみ、熱あるんじゃないの?」

『そりゃぁ、あんなに顔近づけられれば、恥ずかしくて熱くなるよ〜!』

別に熱がある訳ではないのに、すごく心配されてしまった。

「いや、本当に大丈夫。行こ。」

私が歩こうとすると、かけるは私の手を引き、足を止めた。

「ダメだ。今日は帰ろう。」

「え?だって、せっかく…」

「いや、帰ろう。」

結局そのままかけるの部屋へ行った。

「ゆめみ、ゆっくりしてて。」

部屋に入るとすぐに、かけるは私を休ませた。

『本当に大丈夫なのにな…』

かけるは、私に体温計を渡した。

「ちょっと測ってみて。」

『これで熱がなければ、デートの再開だ!』

そう思って、私は安心して体温計を挟んだ。