七夕☆Angel

まなと出掛けた翌日、早速かけるとデートをした。

いつもの様に、私達は手を繋いで歩いていた。

「何食べようか?」

「え?あ、うん。かけるに任せるよ。」

私は少し緊張していた。

まなに言われて、自分から積極的になろうと思っていた。

でも、まず何をどうすれば良いか分からなかった。

かけるの質問にも、どこかぎこちなく答えてしまう。

楽しむべきはずのデートなのに、私は色んな事を考え過ぎて、純粋に楽しめていなかった。

そんな私に当然気付いたかけるは、不思議そうに私を見つめて言った。

「どうしたの?」

でも、そんな質問に正直に答える訳にはいかない。

「いや、全然なんでもないの!気にしないで。」

笑ってみせたが、やっぱりどこかぎこちない。

かけるは余計に気になっただろう。