七夕☆Angel

次の日の夜、思い切ってかけるに電話してみた。

「もしもし?ゆめみだけど…」

「こんばんは。早速電話くれたね。どうしたの?」

「いや、何となく…」

「何かあったの?」

「本当に何にもないの!気にしないで。」

電話で声を聞くと、本当にれんと話しているみたいだった。

かけるの声を聞きながら、れんの事を考えているなんて、まさか言えない。

「本当?それならいいけど。そういえばさ、俺は何て呼べばいいかなぁ?」

「あ〜…そうだなぁ…」

れんは私の事を「ゆめ」と呼んでいた。

「ゆめみって呼んで。‘ちゃん’とか付けられるの照れくさいから。」

「分かった。ゆめみね。」

「うん…」

かけるに「ゆめ」と呼ばれると、れんと一緒にいると錯覚してしまいそうだったから、「ゆめみ」と呼んでもらう事にした。