七夕☆Angel

それから‘天使’はその話には触れなかった。

もちろん、れんの事も一切聞かなかった。

「俺の事はかけるって呼んでよ。アドレス、聞いてもいい?」

「はい、いいですよ。」

ためらいはなかった。

アドレスの中に、‘tenshi’と入っていた。

「あ…‘天使’…」

「あ〜、あの時言ったね。でも本職は先生だからね。」

「先生って何のですか?」

「それは内緒。」

‘天使’…いや、かけるは、そう言って笑った。

優しい笑顔。