七夕☆Angel

「あの、この前はありがとうございました。」

私は思い切って言ってみた。

「あ〜、いいえ。とんでもない。急にびっくりしたでしょ?」

『そりゃぁびっくりするよ…』

「えぇ、まぁ…でも、何であんな事を?」

「あの日、実は俺の誕生日でさぁ…」

『え?私と同じ?』

運命って、こういう事を言うのかもしれない…

そう思った。

「誕生日だからって何がある訳でもないけど、たまたま君がからまれてそうだったから、ちょっと人助けしてみようと思って。」

「そうだったんですか…」

「迷惑だった?そのせいで彼氏と別れてここにいるとか?」

「いや!そうじゃないんです!その前に別れてたので…」

「そうなんだ…それで泣いてたの?」

「えぇ…まぁ…」

「この話はやめよう!」