七夕☆Angel

まなに言われた通り、‘天使’の事を考えている時は、れんの事を忘れられた。

でもやっぱり『れんが好き』だという気持ちは、捨て切れなかった。

そういえば、電話でまなに言われた。

「れんの事、まだ好きなんでしょ?その気持ちはどうするの?…っまぁ、ゆっくりでいいじゃん。焦る事ないよ。」

電話の最後に言われたその言葉は、「ゆっくりでもいいから、れんの事忘れろ」って言われているような気がした。

まなは悪気があって言った訳ではないということは分かるから、私は「うん。」とこたえた。

いつかれんの事を好きではなくなる日が来るのだろうか?

ただの友達になって、そのうちにどうでもよくなって、忘れていくのだろうか…?

私はそんなの嫌だ。

でも、『まだ好き』という気持ちをどうにも出来ず、それかられんと連絡をとる事はなかった。