七夕☆Angel

「そんな感じでさぁ、まだ頭混乱してるんだよね〜。」

「へ〜!そんな出会いがあるもんなんだね〜!」

『出会い?』

私は、今日の事はただの‘出来事’であって、‘出会い’だなんて感じていなかったから、まなが「出会い」と言った時、一瞬不思議に思った。

「出会いね〜…」

私はつぶやいた。

「だってそうでしょ?ある意味運命的だよ〜!しかも‘天使’だよ!?」

「いや、‘天使’って…ただの人間だから。」

「でもさぁ、その‘天使’のおかげで、れんとの別れのショックは吹き飛んじゃった訳でしょ?」

吹き飛んだ?

吹き飛んでなんかない!

「吹き飛んでないよー!!」

少し口調がひどくなってしまった。