「まじで!?なんでよー!?しかもアッサリと言ってくれるね〜。」

「いや、今日色々あってね、なんかまだ頭混乱しちゃってて…」

「何?何があったの?私に話してみなさい!」

まなは、天真爛漫といった感じの、恋多き女性だ。

今までも色んな彼氏の話を聞いてきた。

私達は、二人で話しても確かな結論なんて出ないのに、いつも話すだけ話して、なぜかスッキリしていた。

「実はね…」

私は、今日の出来事をまなに全て話した。

れんと別れた事。

それから思いっきり泣いた事。

そんな時にナンパされた事。

そして見知らぬ男に肩を抱かれて帰った事。

その男が‘天使’と名乗った事。

全て…

まなは、途中で口をはさむこともなく、私の話を聞いてくれた。