その後、俺はおふくろを部屋へ連れて行った。


ガチャッ


そして、おふくろをベッドに横にさせた。


「友文、ありがとう。」

「いや、いいよ。それにおふくろ今にも倒れそうだったし。」

「えぇ、そうね。一人で立ててやっとですもの。」

「おふくろ、今日はゆっくり寝な。事情聴取で疲れただろ。」

「ありがとう、友文。あなたは本当にいい子ね…いい子…」


おふくろは「いい子」と言いながら俺の頭を撫でた。


「おふくろ、俺もう15だし…恥ずかしいよ」

「ふふっ、いくつになっても友文は私の可愛い息子、いつまでも子供よ。」

「…」

「あら、ごめんなさい。ちょっとからかい過ぎたわね。そうね、もう15歳ですものね…」

「おふくろ…」

「ん?」

「いや、なんでもない。今日はもう寝な、俺もそろそろ寝るし。」

「友文も疲れたわよね、ゆっくり休みなさい。」

「うん、それじゃあ…おやすみ。」

「おやすみなさい。」


バタンッ


おふくろの部屋から出た。
そして部屋から泣き声が聞こえた。


おふくろ…親父のこと本気で愛してたんだな。
でも、親父はおふくろを裏切った。












親父は今日、死体となって発見された。