「早かったね」
「まぁな、お前の制服姿みたかったし。」
「まぁ、中学校の制服とは違うからねっ」

私は「どう?」と言いながら一周して
見せた。

「かわいぃ。似合ってるよ。」

そう言って頭を撫でてくれた。
私は多分、気持ち悪いくらい
笑顔だろう。

「行こっ」

私は郁の制服の袖を引っ張って
歩き出した。

「おぉ、わかったよ」

私達は他愛もない話しをした。
最近みたテレビとか、
面白かったこととか、
その他もろもろ。
やっぱり郁と同じ高校にして
よかった。

「てかさ、唯乃って、入試の点数何?」
「あ、ソレ聞いちゃう?私ね、
 450点だったのー♪」

当然、郁はもっとしただろう。
そんな感じで私は上から目線でいった。

「は?450?だっさ。俺、498だよ?」


な、なぬっ?!郁がそんなに頭が良かったとわ
思ってもみなかった。