金平糖のような甘い甘い恋

 「何食べる?」


 裕輔先輩はメニューが書いてある紙を取った。


 「んー...何でもいいです♪」


 「何でもいいって...んじゃ、ステーキでも食うか?」


 「はい!!」


 裕輔先輩が選んでくれるのだったら何でもいいです♪


 「んじゃ、俺もステーキにするかな」


 と言ってからボタンを押した。


 「ご注文がお決まりになりましたか?」


 と店員が来て言った。


 「これと――――」


 あたしは注文してる姿の裕輔先輩を見ていた。
 
 かっこいいなぁと改めて思った。

 
 「今日は疲れたなぁ」


 と注文が終わった裕輔先輩が言った。


 「なんか...すいません」


 「なんでお前が謝るんだ?
お前に教えたことで疲れてんじゃねんだから」


 と言ってあたしのおでこにデコピンした。


 「今日さぁ、告られたんだよな。俺」


 「えぇ?!ほんとに?!」


 やっぱり...モテるんだね。