金平糖のような甘い甘い恋

 掃除が終わり、時計を見ると
9時になっていた。

 どうしよう....
行こうかな...?


 「....よし!!もう行こう!」


 あたしは行くことにし、
準備をして玄関に向かった。


 「あら。彼氏に会いに行くの?」


 と笑いながらやってきたお母さん。


 「違うし!!!」


 「はいはい。
楽しんでらっしゃい。
.....彼氏と」


 「....いってきまぁす!!」


 あたしはお母さんが
最後に言った言葉は聞こえていたが
めんどくさくなったのでスルーした。

 駅前まで徒歩10分で着く。
 だから、早く着いた。

 だけど....
ちょっと早すぎたかも。

 約束の時間は10時。

 それまで50分もある。

 どこかに行って暇つぶしでも
しようかなと思ったけど....
待つことにした。

 ....まだ来るはずないよねぇ。
 50分も前だし...。

 なんでこんなに早く
来たんだろう。

 自分がおかしくて笑うとこだったが
こんなとこで一人で笑うのはやめとこうと思い
笑いをおしこらえた。

 あたしは立ってるのが苦痛になり
ベンチに座った。

 ケータイを見ると
9時15分だった。

 ....なんでこんなに早く来たんだろう。

 
 「はぁ」


 「何ため息ついてんだよ」


 「わっ!!」


 後ろから聞こえた声に
ビックリして大きい声を
出してしまった。

 あたしは後ろを見た。


 「裕輔先輩?!」


 そこには裕輔先輩がいた。