金平糖のような甘い甘い恋

 ―ズキッ―

 
 なんでだろう...
胸がズキズキする。

 好きな人いるんだ...。

 きっと...その好きな人を
思い浮かべて微笑んでるんだろうな...。

 そう思うとなぜか、悲しくなって
泣きそうになった。


 「お前は好きな奴いんの?」


 タイミングが良かったのか
悪かったのか
まず、話が変わって心を落ち着かせた。


 「そうですねぇ。
....分かんないです」


 分からない...自分の好きな人が。