金平糖のような甘い甘い恋

 ―ドキン―


 あたしの顔の前には
裕輔先輩の心配そうな顔。


 ―ドキンドキン―


 な、なんか、
ドキドキいってるし!!
 なんで?!
 なんでドキドキなんか
しちゃってんの?!

 あたしは自分を戸惑いながらも


 「大丈夫ですって!!
弁当いらないんですか?」


 と言ってあたしは話をそらした。

 
 「なら、いいんだが...。
弁当いる。てか、くれ」


 と言ってあたしのおでこから
手を離し弁当箱を受け取った。

 その弁当箱をペロリと
たいらげた裕輔先輩を
やっぱり男だなぁと思った。