金平糖のような甘い甘い恋

 ―昼休み―


 「麗香♪
あの人のとこに行くんでしょ?♪」


 「...そうだけど...」


 玲には裕輔先輩のことを言っている。

 昨日のこともね。


 「早く行きなよ!!
裕輔先輩のとこに!!」


 「...ごめんね。
一緒に食べれなくて」


 「なんで謝んのよ!!
あたしのことは気にしなくていいから
早く行きなさい!!」


 と言ってあたしの背中を押した。


 「...うん!行ってくる!」


 あたしは玲に手を振ってから
階段を上がり屋上のドアを開けた。