金平糖のような甘い甘い恋

 「何よ....これ」


 あたしの頬に一筋の涙が流れた。



 「ば....か....」



 指輪じゃん...馬鹿。
 ....嬉しすぎるよ。馬鹿。
 こんなのプレゼントするなんてどんだけ
かっこいいのよ。馬鹿。
 
 あたしは泣きながら裕輔先輩の元へ行った。

 そんなあたしを見て


 「安もんだけどな」


 と言ってそっぽを向いた。

 そっぽを向くのは照れてるしぐさ。
 付き合って分かったこと。
 あなたの照れるしぐさ。
 そんなとこも好き。

 あたしは泣きながら裕輔先輩を抱きしめた。


 「それは俺のもんっていう印」


 と言ってあたしの手から指輪を取って
あたしの右手の人差し指にはめた。