青空ライン *Third Story*



「部活お疲れ様。今日、いきなり電話掛けちゃってごめんね。」



あたしはドアを閉めて優のところまで向かった。



「いや、俺もなかなか電話出られなくてごめん。それで……どうだった?」



優は深刻そうな顔をしながら聞いてくる。



あたしが泣きながら電話したりなんかしたから落ちてるかもって思ってるかもしれない。



早く安心させてあげないと。



「優、今まで勉強手伝ってくれてありがとう。



あたし、受かったよ。」



そう笑顔で言うと、優はホッとしたような顔をして



「…良かった。電話越しで泣いてたから、もしかしてって思って結果聞けなかった。」



と言ってあたしを優しく抱き締めた。



「…ごめんね?優の声を聞いたら何だか安心しちゃって涙が出てきちゃったんだ。」



「いいよ、結果は受かってたんだし。よく頑張ったな。」



優が離れて頭をポンポンとしてくれた。



本当に……進路決まって良かった。