青空ライン *Third Story*





「ゆ…う」



あたしは小さな声で優を呼んだ。



優の言葉を聞いたら急にホッとしちゃって涙が溢れてきた。



「え、ちょっと杏?どうしたんだよ?」



心配そうな声の優。



もうだめだ…



優に会いたい。



「ぐすっ、今日ね受験の結果が出たの。



それでね…」



合格したよ!って言おうとしたら…


「分かった。その結果は直接聞きに行く。」



「え…」



「やっぱり杏の口からちゃんと聞きたいからさ。



部活終わったらすぐに杏の家に行くから待ってて。」


来てくれるんだ…



優が家に来るの久しぶりかも。



「分かった、待ってるね。」