「ゆ…う」
あたしは小さな声で優を呼んだ。
優の言葉を聞いたら急にホッとしちゃって涙が溢れてきた。
「え、ちょっと杏?どうしたんだよ?」
心配そうな声の優。
もうだめだ…
優に会いたい。
「ぐすっ、今日ね受験の結果が出たの。
それでね…」
合格したよ!って言おうとしたら…
「分かった。その結果は直接聞きに行く。」
「え…」
「やっぱり杏の口からちゃんと聞きたいからさ。
部活終わったらすぐに杏の家に行くから待ってて。」
来てくれるんだ…
優が家に来るの久しぶりかも。
「分かった、待ってるね。」
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