青空ライン *Third Story*




side 優



「「ありがとうございました!」」



やっと、練習終わった。


…マジ疲れた。



着替えたらすぐに帰らないと。



いつもより練習1時間近く伸びたし。



「おい、優。飯食いに行こうぜ!」



「この後空いてんだろ?」


と俺の肩に腕を回してくる萩原と高良。



「悪い、今日は先約があるからまた今度誘って」



と言って、俺は2人の腕を肩から離した。



「先約って二ノ宮?」



ニヤニヤしながら聞いてくる萩原。



なんかムカつく。



でもこんな奴らに構ってて杏が帰っちゃったら大変だ。



「そうだよ、この間散々お前が泣かした杏だよ。」



と嫌みを言うと、俺は萩原の言葉を無視して



部室に戻って練習着から私服に着替えると、誰よりも先に部室から出て家に向かった。