side 優
「「ありがとうございました!」」
やっと、練習終わった。
…マジ疲れた。
着替えたらすぐに帰らないと。
いつもより練習1時間近く伸びたし。
「おい、優。飯食いに行こうぜ!」
「この後空いてんだろ?」
と俺の肩に腕を回してくる萩原と高良。
「悪い、今日は先約があるからまた今度誘って」
と言って、俺は2人の腕を肩から離した。
「先約って二ノ宮?」
ニヤニヤしながら聞いてくる萩原。
なんかムカつく。
でもこんな奴らに構ってて杏が帰っちゃったら大変だ。
「そうだよ、この間散々お前が泣かした杏だよ。」
と嫌みを言うと、俺は萩原の言葉を無視して
部室に戻って練習着から私服に着替えると、誰よりも先に部室から出て家に向かった。

