青空ライン *Third Story*




そして…



あたしが言って一秒もしないうちに。



「いいよ、部活終わったらすぐに行くから部屋で待ってて。



でも本当に何かあったらすぐに連絡しろよ。」



「うん…わがまま聞いてくれてありがとう。」



あたしはそう言うと、電話を切った。



かばんを持って、下に降りていくと



「受験票持った?行き方大丈夫よね?」



とお弁当を渡しながら1人で焦っているお母さん。


あたしはお弁当を受け取って


「大丈夫だよ。受験票持ったし、


オープンキャンパスに文化祭も行って道はちゃんと覚えたから。


じゃあ、行ってきます。」


「行ってらっしゃい、気を付けてね!」



あたしはコクンと頷いて、お母さんに手を振り返して家を出た。