青空ライン *Third Story*




「…」



言ってもいいのかな?



いつも恥ずかしいとか思うけど…



今回はどうしてもして欲しい。



「…杏?」



ちゃんと話は聞いていた。


でもそのことに対して返事するよりも



わがままを聞いて欲しいことの方が勝っちゃって



あたしは言おうか言わないか考えていた。



でも優に聞いて欲しい。



「ねぇ、優。いつでも電話に出てくれるのは嬉しいけど



そうじゃなくて…受験終わったらして欲しいことがあるんだけど…いい?」



とあたしは優に聞いてしまった。



「うん、何すればいい?」


さっきから自分のことばっかり言っているあたしを



優は呆れず怒らないで優しく言ってくれた。