青空ライン *Third Story*




「優が講義受けてる時でも連絡していいの?」



そんなこと言ったって困らせるだけだって分かってるけど無意識に聞いてる自分がいた。



「もちろん、講義抜け出して電話に出るよ。」



「え…」



予想外の答えに何も言えない。



かけるなら昼休みとか休み時間にって言われると思ったのに



当たり前のようにもちろんと答えてくれた。



「それで杏の緊張が和らぐって言うなら



俺は講義の時も友達と話してる時もいつだって抜け出すよ。



もし、部活の時間だったらコーチに事情話して携帯預けるし。」



本当に誰よりも優は優しい。



あたしのことを1番に考えてくれて…



でもやっぱり講義も部活も友達の邪魔はしたくないから…



1つだけあたしのわがまま聞いてくれないかな。