青空ライン *Third Story*




「ぐすっ、ふぇ…ゆうー!」



あたしは泣きながら優に抱き着いた。



だって…夢にまでみたこのシチュエーション。



確かにこうやっていつかプロポーズされたいなって思ってきたけれど



優は絶対にこのこと知らないはずなのに!



どうして優が知ってるの?



しかも優が本当に"結婚して下さい"って言ってきてくれるなんて思いもしなかったよ。



もうクリスマスに会えるだけで嬉しいのに。



「杏…答えを教えて。」



耳元で囁かれた大好きな声に、あたしは両手で涙を拭って



こう答えたんだ。