「ぐすっ、ふぇ…ゆうー!」 あたしは泣きながら優に抱き着いた。 だって…夢にまでみたこのシチュエーション。 確かにこうやっていつかプロポーズされたいなって思ってきたけれど 優は絶対にこのこと知らないはずなのに! どうして優が知ってるの? しかも優が本当に"結婚して下さい"って言ってきてくれるなんて思いもしなかったよ。 もうクリスマスに会えるだけで嬉しいのに。 「杏…答えを教えて。」 耳元で囁かれた大好きな声に、あたしは両手で涙を拭って こう答えたんだ。