「はぁはぁ…」
早く会いたい。
息切れをしても今日は歩きたいとさえ思わない。
この感じ…優からメールをもらって希美の家から飛び出して
優の大学に行ったときの感じと似ている気がする。
大丈夫…今度は優はちゃんとあたしだけを待ってくれている。
そう…信じて…
観客席から見ているだけではやっぱり物足りないんだ。
本当は試合中にでも飛びつきたかったくらい。
それくらい優のことが大好きで大好きで仕方ないんだ。
グラウンドにつながるドアを大きく開けて
また走るとそのまま止まらずに優の腕の中に飛び込んだ。
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