青空ライン *Third Story*




「はぁはぁ…」



早く会いたい。



息切れをしても今日は歩きたいとさえ思わない。



この感じ…優からメールをもらって希美の家から飛び出して



優の大学に行ったときの感じと似ている気がする。



大丈夫…今度は優はちゃんとあたしだけを待ってくれている。



そう…信じて…



観客席から見ているだけではやっぱり物足りないんだ。



本当は試合中にでも飛びつきたかったくらい。



それくらい優のことが大好きで大好きで仕方ないんだ。



グラウンドにつながるドアを大きく開けて



また走るとそのまま止まらずに優の腕の中に飛び込んだ。