「圭…本当にごめんなさい!



あたし…あたし…優のことを忘れて



もう1度圭のことを好きになろうと無理して思い込んでた。



でもその度に優のことが頭に浮かんできて離れなくて…



圭のこと…友達としか見れなくなってた自分がいた…」



あたしは圭に頭を下げて必死に謝った。



謝ったって何も変わらないのは分かってるけど…



本当にごめんね、圭。



「杏が杏でいられるのはやっぱり優さんじゃないといけないんだよ。



俺には杏を杏らしくいられるようにはできない。



だからさ、これからはその…ただの友達でいようぜ。



もう気に病むなよ。そして、今日は絶対に優さんに会いに行け。」



どうして…そのこと。



なんでバレちゃってたんだろう。



圭には何でもかんでもバレてしまうみたいだ。



いつか今度は圭の役に立てる日が来るといいな。



あたし……圭のことを好きになって



圭に好きになってもらえて



短い期間だったけど圭の彼女になることができて



心の底から良かった。