今日で学校が最後だからどうしても圭と話さなければならない。
そしてもし今日圭と話ができたら優の試合を学校の後、応援しに行こうって思ってる。
でも…
「もう…顔を合わせることもできないよ。」
コツンと窓に頭をぶつけながら呟いた。
圭…ごめんね。
「分かってるよ…俺が優さんに勝てないことくらい。
俺がこの学校にずっといたことも全然気づかないくらい杏は
優さんと出会ってからずっとずっと優さんのことしか考えてないもんな。
だから所詮、俺たちは中学の時、別れた時点ですべて終わってたんだよ。」
え…
声のする隣を向くと、窓に寄りかかって呟くように話す圭の姿があった。
い、いつの間に。
もう終業式だって始まるのに。