青空ライン *Third Story*




さっきも抱き着いたけどまたあたしは思いっきり優に抱き着いた。



もう離れたくないよ。



ずっとそばにいたいよ。



でもその前にちゃんと…圭と話さなければならない。



逃げたい壁だけどどうしてもどうしても



逃げてはいけない壁なんだ。



あたしはぎゅっと強く抱き着いた。



すると優はあたしから離れようとしてきた。



「杏、俺さ1つだけ聞きたいことがあるんだけど…



だから1回…離れて?」



とあたしの耳元で言ってくる優。



でもその問いかけにあたしはフルフルと首を横に振った。



そしてもっとぎゅっと優にしがみついたんだ。