青空ライン *Third Story*




あたしは必死にブンブンと横に首を振った。



「…そんなことない!あたしが全部悪いんだよ。



ねぇ…優。どうして優はそんなに優しいの?



普通の人なら怒ったり、怒鳴ったり絶対してるよ。



本当にごめんなさい。」



優に頭を下げて謝った。



謝っても何も過去は変わらないけどあたしはひらすら優に謝った。



「もう本当にいいから。全然怒ってなんかないし。



それに俺が優しくするのは常に杏だけ。」



こんな時にでも嬉しい言葉をくれる優。



あたし本当に優じゃないと駄目だよ。



だけど、あたしには忘れてはいけない人が……いる。