青空ライン *Third Story*




母さんの意味深な"また明日ね"って



明日2人でちゃんと来いってことか。



父さんたちはきっと杏に彼氏がいること知らないんだろうな。



頼むから起きないでこのまま杏の眠りが永遠に冷めないで欲しい。



ずっとこのまま抱き締めていたい。



「頼むからそばにいてくれよ…杏」



他に何も望まないから本当に杏だけが欲しい。



どうしたら彼女は俺のそばにいてくれるのか…



どうしたら…



抱き締める腕がだんだん強くなっていることに俺は気付かなかった。



そして…



「く…苦しいよ。って誰?」



瞼を何回か擦って目を覚ました杏と目があってしまった。