「あったとしても言わないよ。絶対に。まず"もの"じゃないし。」
簡単になんか言ってやるものか。
なんか手のひらで転がされているようでむかつく。
未だににこにこしてるし。
もう絶対に病気なんて治ったと思う。
「あぁ、知ってる。だから望む"もの"は何だ?なんて最初から聞いてない。」
だったら何だよ。
知ったところで彼女を連れてくることなんてできないくせに。
いったい父さんたちは何がしたいんだよ。
全然話が読めない。
「そう。でも言わない。」
はっきりと断言した。
それにもう彼女には他に大切な人ができてしまったのだから。

