青空ライン *Third Story*




「301号室…ここだ。」



探していた病室はエレベーターのすぐ近くにあって迷わず行くことができた。



病室のドアは閉まっていて、急に緊張してきた。



そして今になって優の両親は会いに来てほしいって言ってくれたけど



本当に今は元彼女の存在なのに会いに来て良かったのかな?とさえ思ってしまった。



でも、ここまで来たらきちんとあいさつしに行こう。



帰るなんてあたしらしくないし。



あたしは腕を上げてゆっくりコンコンとノックをしてみた。



そして、すぐに「はい」と女の人の返事が返ってきて



「二ノ宮杏です。」



と答えた。



その後「どうぞ」と言われることはなく、いきなりドアがガラッと開けられた。



目の前にはとてもびっくりした顔をして優のお母さんが待っていた。