萩原先輩にもらった紙の先は大きな病院が待っていた。
「ここなんだ…優のお父さんがいるところ。」
優はきっといないよね。
会いたい気持ちが募る分、
こんなあたしなんか優と会ってはいけないと思ってしまう
2人の自分がいる。
萩原先輩は優は忙しいって言ってたし。
会えないって考えておこう。
「後は、301号室に行くだけ。」
あたしは病室にゆっくり足を進めた。
病院の中はたくさんの人でいっぱいでお見舞いに来た人、診察を受けにきた人、患者さんや看護師さんがいた。
病院の入り口で必要事項を記入して、面会時間と病室の場所を教えてもらうと
ちょうど来たエレベーターに飛び乗って3階にたどり着いた。

