青空ライン *Third Story*




はやる気持ちを抑えて、制服のスカートのポケットから携帯を取り出して優に連絡をかけようと思って



アドレス帳を開いてみたけど、"山下 優"という言葉はどこにもなかった。



「そうだ…あたし…



優の連絡先…消しちゃったんだ。」



もう圭のことだけを見ようと好きになろうと思って、優の連絡先も思い切って消したんだった。



すっかりまだ連絡先が残っている気でいた…



ばかなあたし。どうして連絡先消しちゃったんだろう。



「おい、大丈夫かよ。そんなところで突っ立ってて。ここ廊下のど真ん中だけど。」



と声を掛けてきた彼はこの階にいるはずのない圭だった。




「忘れてた!圭、おはよう!」



にこっと笑顔で笑ってあいさつをした。



この問題は圭を巻き込んではいけない。



「おはようなんて暢気に言ってる場合じゃねぇよ。杏、お前山下先輩のこと…聞いたんだろ。」



言いにくそうに言う圭にあたしは何も喋らず黙って頷いた。