「あのね、圭。
朝は勝手に泣いて、勝手に寝ちゃって本当にごめんなさい。」
ぺこっと頭を下げて謝るあたし。
自分勝手にも程があるよね。
泣き疲れて寝ちゃうなんて小さい子供と一緒だよ…
「本当だよ。他の男だったら絶対危なかったんだからな。
感謝しろよ。」
と言いながらあたしの頭をくしゃくしゃする圭。
なんか今日の圭おかしい気がする。
いつもだったらもっと色々言ってくるのに。
「うん…ありがとう。」
そう伝えるとあたしは毛布を畳んで、したくを始めた。
何も連絡してないからきっと望美が心配してる。
そう思いながら。
そしたら圭が…
後ろから強く抱き締めてきたんだ。

