1時間目……
あたしは昨日と今日で腫れた目をみんなの前に晒す訳にはいかなくて
職員会議が終わって帰ってきた保健の先生に許可をもらってベッドを借りると
ふとんに入って、目の上に持ってたハンドタオルに保冷剤をくるんで
ずっとずっと…さっきのことを考えていた。
頭の中には一番最初に起きたあたしの家の前で待っていた優のことじゃなくて
圭の言葉で圭のことでいっぱいだった。
もうはっきりとは覚えていない中学生のできごとを必死に思い出す……
だけど分からない。
あたしが優に憧れていたことも
西ヶ丘学院に行くことも
一度も圭に告げた覚えはない。
友達があたしのことを教えていたとしてもそのことを告げたのは希美くらいで
他に知ってるとしたらお父さんとお母さん、三者面談の時に話した担任の先生、
それから優のことと学校について教えてくれた萩原先輩くらいだ。

