青空ライン *Third Story*




「そっか…



消毒はちゃんとできた?」


本当は気まずい気持ちでいっぱいだけど圭があまりにも自然すぎるからあたしも自然に話を振ってみた。


「それがさ……」



と言って圭は肘から視線を外して床を見た。



あたしも圭の視線の方向を見ると、ポタポタと役目を果たしてもらえなかった消毒液が広がっていた。



あーあ…
利き手を怪我したからか…そりゃなるよね。



誰か連れてくれば良かったのに。



仕方ないからやってあげよう。



これでもずっとサッカー部のマネージャーやってた訳だし。



こういうところ…圭は全然変わんないな。



怪我を恐れずに何にでも一生懸命やる姿。



そんな圭があの時、あたしの中でキラキラ光ってかっこよく見えて大好きだったんだよなぁ…



「貸して?あたしがやってあげるよ。」



あたしは圭の有無を聞かずに消毒液を奪って肘の下にティッシュを置くと



「少し痛いかも」と言って消毒を始めた。