優はあたしを追っては来なかった。
もしかしたら追ってきてくれるかもしれないと頭の中で一瞬思い浮かんだけれど
決して後ろから優の足音は聞こえてこなかった。
あんな大嫌い!なんて酷い言葉を大好きな人に言ったくせに少し淋しいと思う自分がいる。
でもその反面追いかけてくれてもあんな毎日コートの中を走り続けている優に勝てる訳がないあたしは安心もしてる。
どうしてもどうしても別れ話は聞きたくなかったから。
ねぇ……優。
あたし達はもうここで終わらなくちゃいけないの?
浮気をするなら…
あたしの知らないところでみんなの見てない所でして欲しかったよ。
もう終わりだね。
あたしの気持ちは変わらないけど、絶対に口に表したりしないから
優はあの女の人と幸せになって下さい。

