青空ライン *Third Story*




「はぁ…」



と溜め息を一度だけついて学校に行こうとしたら



会いたくない人が家の前に立っていた。



あたしはその人さえも無視して学校に行こうとしたら


「杏!」



と大きな声で呼ばれて、あたしはまるで金縛りをされたかのように



……その場から動けなくなってしまった。



すると彼はあたしの所まで近付いてきて



「杏に大切な話があるんだ。」



と深刻そうな顔をして言った。



いやだよ……



このまま優のそばから離れなくちゃいけなくなるなんて



絶対に嫌だよ。



「あたしは優に話なんかない!



優の話も聞きたくない!



優の…ばか…」



最後の言葉はあまりにも小さすぎて優には聞こえなかったかもしれない……



あたしは優の顔をろくに見ずにその場を走り去った。


だから優が泣きそうなくらい辛い顔をしていたことを……あたしは知らない。