「…彼氏さん待ちですね?」 恵美が少し意地悪く言う。 「…健ちゃんは?」 「健?まぁ、ね。」 恵美の答えに少し戸惑うも、顔が綻んでいるのはうまくいっている証拠だと思う。 「愛ー、来たで?」 「お、来た来た。早く帰りなさーい?」 恵美に気付いた新が手を振る。 それにあわせて恵美も少し手を振る。 「じゃ、バイバイ」 「ばいばーい」 恵美と別れ、学校を出る。 「さ、どこで勉強する?」